にきびと薬

ニキビ治療薬 | 皮膚科で処方される4つの飲み薬

ニキビ治療で処方される内服薬(飲み薬)

この記事では皮膚科で処方されるステロイドフリーの内服薬の効果や、飲み方、副作用について簡単に紹介していきます。

シーピー配合顆粒内服薬


シーピー配合顆粒はシナールのジェネリックです。1g中にビタミンC(アスコルビン酸)200mgとパントテン酸カルシウム3mgを含有する複合ビタミン剤です。シーピー配合顆粒はニキビ治療薬ではありません。ビタミンの補給を目的として、炎症後の色素沈着を軽減するために他の治療にも処方されることのある薬です。ビタミンCとパントテン酸は、炎症があった場所にメラニン色素ができるのを抑える効果があります。また、メラニン色素そのものを薄くする作用もあるためニキビによる炎症後の色素沈着の改善・予防に有効です。

シーピー配合顆粒はニキビに直接効果がある薬ではありませんが、炎症後の色素沈着を薄くして肌を綺麗にする効果があるので皮膚科のニキビ治療では多くの人に処方されています。

シーピー配合顆粒の服用方法

1回1~3袋を1日1~3回食後に服用します。

※年齢・症状により変わりますので服用方法は医師に指示に従いましょう。

シーピー配合顆粒の副作用

ビタミンは食品に多く含まれる栄養素なので重い副作用はありません。ごく稀に軽い胃部不快感、悪心・嘔吐、下痢等などの症状がでる場合があるようです。


ルリッド錠内服薬


ルリッド錠は成分名ロキシスロマイシンという抗生物質の飲み薬です。同様の効果のあるジェネリックにロキシスロマイシン錠(サワイ)や(ファイザー)などがあります。ルリッド錠の主成分であるロキシスロマイシンは感染症を治療するマクロライド系の抗生物質で、細菌の増殖を抑える抗菌作用と皮膚の赤みや腫れを抑える抗炎症作用によってニキビの炎症や化膿を治療、予防します。塗り薬と違い、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌に体の中から作用し、炎症を起こした赤ニキビや化膿した黄ニキビを沈静化します。使用時の副作用も少なく、ニキビ治療で多くの人に処方されている内服の抗生物質です。

このようにルリッド錠のような内服の抗生物質は飲むだけでニキビの炎症や化膿を治療できる大変優れた薬です。しかし、長く飲み続けると薬に耐性を持つ耐性菌が発生し、効果がなくなってしまう可能性があります。使用する際は効果的にニキビを改善させるためにも医師の指示通りに服用するようにしましょう。

ルリッド錠の服用方法

1日1錠の場合:夕食後に1錠服用します。
1日2錠の場合:朝食と夕食の後に1錠ずつ服用します。

※年齢・症状により変わりますので服用方法は医師に指示に従いましょう。
※2錠を1度に服用するのはやめましょう。

ルリッド錠の副作用

ルリッド錠は副作用はあまり無く、あらわれても軽度なことが多いです。ごく稀に咳、腹痛、下痢、発疹、食欲不振などの症状があらわれることがあります。その他にもなんらかの副作用が出たら、すぐに服用を止め、医師に相談することをおすすめします。


ビブラマイシン錠内服薬


ビブラマイシン錠は成分名ドキシサイクリンという抗生物質の飲み薬です。ビブラマイシンの主成分であるドキシサイクリンはテトラサイクリン系の抗生物質でニキビ治療によく使われるミノマイシン錠(ミノサイクリン)と同様の効果があります。

ビブラマイシン錠は細菌の増殖を抑える抗菌作用と皮膚の赤みや腫れを抑える抗炎症作用によってニキビの炎症や化膿を治療、予防します。塗り薬と違い、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌に体の中から作用し、炎症を起こた赤ニキビや化膿した黄ニキビを沈静化します。ニキビに対し抗菌作用と抗炎症作用があるため効果が高く、使用時の副作用も少ないためニキビ治療でよく処方されている内服薬です。

このようにビブラマイシン錠のような内服の抗生物質は飲むだけでニキビの炎症や化膿を治療できる優れた薬です。しかし、長く飲み続けると薬に耐性を持つ耐性菌が発生し、効果がなくなってしまう可能性があります。効果的にニキビを改善させるために医師の指示通りに服用するようにしましょう。

ビブラマイシン錠100mgの服用方法

1日目:夕食後に2錠服用します。(朝、夜2回に分けてもよい)
2日目以降:夕食後に1錠服用します。

※年齢・症状により変わりますので服用方法は医師の指示に従いましょう。

ビブラマイシン錠の副作用

ビブラマイシン錠には副作用があまり無く、ニキビ治療によく使われるミノマイシン錠(ミノサイクリン)よりも更に少ないとされています。あらわれても軽度なことが多いです。ごく稀に悪心、発疹、下痢、食欲不振、腸炎、などの症状があらわれることがあります。もし服用して何らかの症状が出た場合はすぐに服用を止め医師に相談することをおすすめします。


ミノマイシン錠内服薬


ミノマイシン錠は成分名ミノサイクリンという抗生物質の飲み薬です。ミノマイシンの主成分であるミノサイクリンはテトラサイクリン系の抗生物質で、ニキビ治療によく使われるビブラマイシン錠(ドキシサイクリン)と同様の効果があります。処方されるミノマイシンの形状にはよく使われる錠剤タイプに加え、カプセルタイプと顆粒タイプがあります。

ミノマイシン錠は細菌の増殖を抑える抗菌作用と皮膚の赤みや腫れを抑える抗炎症作用によってニキビの炎症や化膿を治療、予防します。塗り薬と違い、体の中からニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌に作用し、炎症を起こした赤ニキビや化膿した黄ニキビを沈静化します。ニキビに対し抗菌作用と抗炎症作用があるため効果が高く、ニキビ治療でよく処方されている内服薬です。1週間ほどで効果が見られ、抗生物質であるため服用期間は1~2週間であることが多いです。

このようにミノマイシン錠のような内服の抗生物質は飲むだけで効果的にニキビの炎症や化膿を治療できる優れた薬です。しかし長く飲み続けたり用法・用量を守らずに使用していると薬に耐性を持つ耐性菌が発生し、効果がなくなる可能性があります。ニキビ治療に抗生物質を使用する際は必ず医師の指示に基づき服用するようにしましょう。

ミノマイシン錠の服用方法

1日1錠の場合:夕食後に1錠服用します。
1日2錠の場合:朝食と夕食の後に1錠ずつ服用します。

※ミノマイシン錠は毎日できるだけ同じ時間帯に食事をし服用することをすすめます。
※年齢や症状、また錠剤タイプ以外の場合は服用量が変わりますので用法・用量は医師の指示に従いましょう。

ミノマイシン錠の副作用

ミノマイシン錠の代表的な副作用は腹痛、不快感、下痢、食欲不振、けん怠感、などの症状があげられます。もし服用を開始してなんらかの症状が出た場合はすぐに服用を止め医師に相談することをおすすめします。

 

まとめ

ニキビは日頃の生活習慣やスキンケアによってある程度は予防することができますが一時的にひどくなったり、体質などが原因で慢性的に悩まされている方は是非一度皮膚科を受診してみることをおすすめします。また、ご紹介した抗生物質の内服薬はニキビの治りを早め、痕を残りにくくする確かな効果があります。希望の薬を医師と相談し、症状に合わせて処方してもらうのも良いでしょう。
 

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