もくじ
ニキビができる場所
はな・まゆ間(Tゾーン)
顔の中でも眉間と眉毛の上、そして鼻はもっとも皮脂腺が多い場所です。ここにできるニキビの原因は、そのほとんどが皮脂による毛穴の詰まりによるものです。元からオイリー気味な人や、思春期やストレスでホルモンバランスが不安定になっている人にできやすい場所と言えます。
おでこ(Tゾーン)
おでこのニキビの主な原因は思春期のホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌、そして前髪による刺激やシャンプーの洗い残しなどです。心当たりがある場合は髪型を変えたり、シャンプーのあとに念入りに髪をすすぐなど、おでこに刺激を与えないよう注意してください。

あご(Uゾーン)
顎にできるニキビはいわゆる大人ニキビ(吹き出物)と言われ、生活習慣の乱れやストレス、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。また、頬づえなどの顎に触れる行為も発生の原因になることがあります。
ほほ(Uゾーン)
頬のニキビは他のニキビと同様に生活習慣の乱れや偏った食生活、そしてホルモンバランスの乱れなどが発生の原因となりす。頬のニキビは目立ちやすいため、つい気になって手で触ってしまい炎症が悪化したり、髪型によっては髪が頬に触れることでニキビが進行してまうこともあるので注意してください。
ニキビができる原因
睡眠不足
睡眠不足はニキビや肌荒れの大きな原因の1つです。睡眠不足は美容の大敵とよく言われますが、睡眠が不足すると肌の免疫力が下がり、ホルモンバランスが乱れる原因にもなります。睡眠は睡眠中に分泌される成長ホルモンによって皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促進させるという重要な役割をもっています。古くなったり、ダメージを受けた皮膚の再生を促し、健康な皮膚を維持するためにも日頃から十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
偏った食生活
食事は肌をつくる栄養源です。糖分や塩分、そして脂肪分が多い食べ物であったり、香辛料やカフェインなどの刺激物ばかり摂っていると消化器官に大きな負担がかかり、肌に必要十分な栄養が行き渡りません。また、皮脂の分泌が過剰になって毛穴が詰まりやすくなる原因にもなり、肌の調子が悪くなってしまいます。日頃から栄養バランスのとれた食事を心がけ、皮脂の分泌量を調節してくれる働きのあるビタミンB群、代謝をよくするビタミンA、抗酸化作用のあるビタミンC、E、そして食物繊維などの栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
紫外線
紫外線は肌にダメージを与えます。ダメージを負った肌は細菌に対する免疫力が低下してしまいます。また、既にできているニキビが紫外線にさらされると、悪化を招くだけでなくニキビ跡(色素沈着)なってしまう場合もあるので要注意です。紫外線対策は日焼け予防のためだけでなく、ニキビ予防のためにも欠かさないようにしましょう。
肌への外的刺激
肌に直接刺激を与えたり、雑菌が付着するとニキビの誘発や悪化の原因になります。頬づえや顔を触る癖、衛生的でないタオルや枕カバーなど肌に直接触れるものにも注意が必要です。また、髪も肌への刺激になる場合があります。思春期などTゾーンにニキビができやすい状態の時は前髪を下ろしていると、おでこに刺激を与えてしまい、ニキビを悪化させる原因になります。ほほに髪が当たるような髪型も同様です。髪が触れる場所のニキビが気になる場合は悪化を防ぐためにも髪がなるべく肌に触れないように心がけましょう。
ストレス
ストレスはホルモンバランスを乱す原因になり、自律神経にも大きく影響を及ぼします。ストレスは肌荒れだけでなく身体のあちこちに不調をきたしてしまいます。自分に合ったストレス解消法を見つけ、できるだけストレスをためないように心がけましょう。
刺激の強いスキンケア
脂性肌(オイリー肌)の場合は皮脂や、たまった角栓を落とそうとスクラブ入り洗顔料など肌に刺激の強い洗顔料を使用してしまうことがありますが、これはかえって逆効果です。もちろん肌を清潔に保つことは大切ですが、洗い過ぎてしまうと肌を守るために必要な皮脂まで全て洗い流してしまい、それによって肌の乾燥を招き、皮脂が過剰に分泌されます。また刺激の強い洗顔料は肌を傷つけて炎症を悪化させてしまうこともあります。ニキビのスキンケアでは、肌にかかる負担を極力少なくすることが1つの重要なポイントとなります。
肌に合っていないスキンケアや化粧品
肌の状態は1人ひとり違います。肌質は大きく4つに分類されますが、乾燥肌気味の人、脂性肌気味の人などその状態は人によって様々です。スキンケアの方法や使っている化粧品が自身の肌質に合っていない場合はニキビや肌荒れの原因になります。少しでも使用感に違和感があるときはすぐに使用をやめ様子をみるようにしましょう。
4種類の肌質と注意点
脂性肌(オイリー肌)
脂性肌はテカリを気にしてつい皮脂を取り除きすぎてしまう傾向があります。皮脂は水分と同様に、不足すると肌のバリア機能や潤いが低下するので、スキンケアでは必要以上に皮脂を除去しないよう気をつけましょう。
混合肌
混合肌はどうしてもTゾーンなどのテカリが気になり、脂性肌用のスキンケアを行いがちです。しかし混合肌はUゾーンをはじめ皮膚に水分が不足している場合が多いので、水分不足に陥らないように保湿ケアもしっかりするよう心がけましょう。
乾燥肌
乾燥肌でも毛穴が詰まるとニキビができます。乾燥肌では皮膚の角質層の水分保持力が低くなって過角化を起こしやすく、実は毛穴が詰まりやすい状態です。過角化を防ぐためにしっかりと保湿し、肌を乾燥や刺激から守るケアを行いましょう。
敏感肌
敏感肌は乾燥肌の症状に似ていますが、より肌トラブルを起こしやすい状態です。敏感肌はバリア機能が低下しているため、肌のバリア機能を高めるケアを取り入れると良いでしょう。
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